Googleマップを悪用した詐欺「リバースビッシング」に注意
Googleが提供している地図サービス「Google Maps」は、一般のユーザにとっては地図案内やナビゲーション機能など、仕事にもプライベートにも活用できることが多いです。
一方でビジネスの側面から見ても、企業やお店などが自社に関する情報をマップ上に登録できるなど、いわゆる「ローカルSEO」という手法でもにわかに注目されています。
しかし最近ではこのサービスを逆に悪用した振り込め詐欺の一種「リバースビッシング」が広がりつつあるようです。
「ビッシング」とは、犯罪者側からターゲット(被害者)へ連絡する手法ですが、「リバースビッシング」はその逆で、ターゲットから犯罪者側へ連絡させる詐欺です。
なぜわざわざターゲットから犯罪者へ連絡してしまうのか。そこにはGoogleマップの情報がユーザーからの情報を集めることによる仕組み自体を突いた方法があるようです。
Googleマップには、地図に表示されている情報(例えば企業の所在地や電話番号など)が事実と違う場合、正確な情報をユーザーが送信できる仕組みがあります。
これを悪用して、悪質な業者が予め特定の企業の連絡先を書き換えておき、ユーザーからこうした業者へ「自然と連絡させ」、そこで詐欺に引っ掛けるという流れです。
「リバースビッシング」の怖いところは、ユーザーは電話をかけた先が悪質な業者と気づきにくい点にあります。
「Googleマップに掲載されている情報=正しい」という思い込みが危険を招く可能性を高めます。
自社や自店舗に関するネット上の情報を当事者が全て管理するのは難しいところです。
Googleマップは有名なサービスなので「リバースビッシング」についていち早く話題になっていますが、今後は中小さまざまなポータルサイトでも同様の被害が出てくる可能性が増えるかもしれません。
ネットを利用するユーザーそれぞれのITリテラシーが求められるところだと思います。
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