弘前市でiPad交流会を開催しました

2020年2月14日、弘前市でiPad交流会を開催しました。

前の週に開催した青森市でのiPad交流会に続いて、今回の交流会にも聴覚障害(ろう)のある方々が参加してくれたり、手話サークル関係の方々が参加してくださいました。

流れは青森市での交流会と同じく、自己紹介をしてもらってそこから出てきた疑問や質問などに応えるという柔軟な流れで進行。

たとえば新聞記事や講習会で気になったものを、手でメモする代わりにスマホのカメラアプリで撮影する方法を覚えたので便利になりました(ご年配の参加者)という話題が出ました。

健聴者であればカメラアプリで写真を撮影した時に「カシャ」とシャッター音が鳴ることに気づきますが、音が聞こえにくい方の場合はそれが聞き取れず、自分よりも周りの方が驚くことがあります。

シャッター音が鳴らないカメラアプリを使うことで、音が聞こえにくい方でもカメラアプリを活用することができる場合があることを、私が使っているアプリを使って紹介しました。

無音アプリは使い方次第で良い使いかもそうでない使い方もできてしまいますが、ろうの方でもカメラを活用する方法として知っておくと良いのではと思っています。

交流会の様子

スマホではバイブレーション(振動)の機能があり、音の聞こえない方でも振動によってメールやメッセージの着信を感知できる場合があります。

そのため多くのろうの方はバイブの機能を活用しているのでは?と思って参加者の方々に聞いてみると、便利という声もあれば「バイブはあまり使っていない」という意見もありました。

たとえばスマホをバイブの状態にしておいて職場の机の上に置いていると、スマホが振動した音で自分ではなく周囲の方が驚くことがあるため、机の上には置かない(通知があってもすぐには気づかない)ということがあるそうです。

またiPhoneは昔のガラケーなどに比べて振動が弱く、バイブが反応しても気づきにくいことがあるという意見もありました。

これらについての解決法としてはApple Watchを使う方法があります。iPhoneと Apple Watchをペアリングしておくと、iPhoneの画面を見ていない時に通知が来た際には、iPhoneは反応(振動)せず、腕につけたApple Watchだけが振動して教えてくれます。

これなら机の上にiPhoneを置いていてもiPhoneは振動せず、自分の手首に伝わる振動だけで通知を感じ取れるので、周囲に迷惑をかけることもありません。

Apple Watchは振動の強さも設定で変更できるので、自分が感じ取りやすいレベルまで調節することも可能です。

他にもろうの参加者からは、メールが送られてきてもスマホが振動しないので気づけない(設定からメール受信した時の反応がオフになっていたので修正)ことや、Facebookでのオンライン状況をオフにしたい(後日調べて手順をご案内しました)などの質問がありました。

実際にろうの方といろいろなお話や疑問を聞くことで、普段気づきにくい問題について考えることができる貴重な機会になりました。ご参加いただいた皆様ありがとうございました!

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