
青森市でiPad交流会を開催しました
2020年2月6日、青森市の県民福祉プラザでiPad交流会を開催しました。

前回の八戸市では視覚障害のある方々に参加していただきましたが、今回は人財育成講座を受講した方のほかに、聴覚障害(ろう)のある方々がたくさん参加してくれました。
皆さんには以前に何度もお会いしたことがあり、手話で「お久しぶりです」とごあいさつしました。
八戸での交流会は講座の受講者さんと視覚に障害のある方が何組かに分かれてそれぞれ交流する時間をもちました。今回は手話通訳の方に通訳をしていただきながら全員でお話を楽しみました。
話の内容はさまざまで、聴覚障害のある皆さんがどんな風にスマホやアプリを活用されているのかのお話は新鮮。
LINEを使っているろうの方はかなり多いそうで、ビデオ通話を使って手話を使い、離れた人同士でやり取りすることができるのはとても便利だそうです。
災害や有事の関係では、ニュースアプリで情報を得ている方が多いようでしたし、当事者の方が使える110番のアプリなどもあるそうです。
スマホならではの機能として、バイブレーション(振動)やフラッシュの点滅は、音が聞こえにくいろうの方にとって通知を認識できる機能として活用しているそうです。
参加者から上がった質問の中には「テザリングとWi-Fiの違い」や「iPadのWi-Fi版とセルラー版の違い」がよく分からないという声があり、できるだけわかりやすく説明しました。

ちょっと驚きだったのは交流会が終わったあと、手話通訳の方とお話していた時のこと。
交流会の中で紹介したUDトーク(話し言葉をリアルタイムに字幕として表示できるアプリ)について通訳の方から「字幕の文字情報を保存できたらいいんですけど」と質問がありました。
UDトークに表示した字幕の情報はダウンロードできます。これは無料版でもできるのですがそのことをご存知なかったようで、保存の仕方を紹介したところ「すごい!こういうのできたらいいなってずっと思ってたんです!今日通訳で来てよかった!」と驚かれていました。
通訳の方曰く「通訳業務の復習をするために、通訳した言葉の情報を保存しておけると便利」だそうなのですが、これまではテープ起こしなどの方法で文字にする必要があり手間がかかっていたそうです。
UDトークのダウンロード機能が手話通訳の方の勉強や復習にも役立つというのは目から鱗でした。自分にとっては当たり前の機能でも、人によっては宝物のような場合がありますね。
久しぶりにろうの皆さんとお話ができて、2時間あっという間のとても楽しい時間でした。皆さんありがとうございました!今週は弘前市でろうの方を主な対象として交流会を開催します。こちらも楽しみにしてます!
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