楽器アプリの説明をする様子

「障害者・シニアの方にiPadを教える人財育成講座」第2期第9回:視覚障害のある方へiPadの説明

五所川原市で開講中の「障害者・シニアの方にiPadを教える人財育成講座」第2期は2021年12月9日、第9回を行いました。

講座の終盤である第9回は、視覚に障害のある方へiPadの説明をする実習。3グループに分かれて全盲の方をモデルに行いました。

iPadそのものの説明をしたり、音声読み上げソフトの使い方やホーム画面の読み上げ方、目の代わりになってくれるようなアプリの使い方など、各グループさまざまな内容を四苦八苦しながら説明していました。

全盲の方の手のひらでジェスチャーを行う受講者さん

印象的だったのは上の写真の場面。iPadの音声読み上げ機能を操作する方法について、モデルさんの手のひらで指の操作方法を行っている様子です。

視覚に障害のある方にとって、操作方法を言葉で説明されても目に見えるものではないため、「画面を弾く」と言ってもなかなか理解しにくかったりします。

上の写真のように、手のひらなど皮膚感覚で理解しやすい工夫が大切です。実際帰りの車の中でモデルさんが「手のひらで操作を教えてもらったのはわかりやすくて感心しました」と仰っていました。

受講者さん同士で目の見えない方を想定した練習は行ったものの、初めて当事者の方に説明をするのは難しかったと思います。それでも受講者さんそれぞれが時間のない中でアプリや操作方法を復習したり「どう説明したらご本人に理解してもらえるだろうか」と気持ちを寄せながら実習をがんばる様子は素晴らしかったと思います。

うまく説明できるだけが実習ではないと思いますし、技術よりもまずは気持ちで相手に寄り添えること自体が、そもそも求められている資質だと感じています。その意味ではとても有意義な実習になったと思います。

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