金木高校さんの進路ガイダンスで講師

2022年6月18日、青森県立金木高校さんで開催された進路ガイダンスで講師を担当しました。

講師は私以外にも数社参加されていて、生徒の皆さんはそれぞれ関心のあるブースに行って講師の話を聞くという流れ。

私のところに話を聞きに来てくれた生徒さんの中にお一人難聴の方がいらっしゃいました。そのことは事前に聞いていたので、学校さん側では要約筆記(会話の内容を紙に要約して書き伝えてくれる通訳)の方を手配し、私の方では話し言葉をリアルタイムに字幕表示できるアプリ「UDトーク」を使って、話す内容を理解してもらえるような体制でやってみました。

「ICTを活かして働く人の話」と題して、自己紹介をしたあと学校さんからご要望のあった以下のような内容をお話しました。

  • 職業に就くまでに必要な資格や知識
  • この職業に向いている資質 向いていない資質
  • 社会人として大事なこと 企業が求める人材
  • 働くということについて

ひと通りお話をして生徒さんたちからの質問に答えたあとは、実際の仕事の例としてアクセシビリティのチェックを実演したり、iPadでVoiceOverを使い目の見えない人がどうiPadを操作するのかを実演して見せたり、物体認識アプリで写真を撮影し、写った内容の説明を読み上げるなどの実演をしました。

実演の際には先生方も数人ブースにいらして、iPadのアクセシビリティ機能に驚かれていました。感想を直接聞いたわけではないのでわかりませんが、生徒の皆さんの反応は悪くなかったのではと思っています。

実はUDトークを講師の場で使うのは久しぶり。驚いたのが、Bluetooth接続したマイクの音声をUDトークが拾えるようになっていたこと。数年前にはなかった機能で、これによってAirPods(ワイヤレスイヤホン)をiPhoneに接続して、AirPodsから話した言葉をUDトークで字幕表示できるようになりました。

これの何がいいかと言うと、ハンズフリーでUDトークを使えるようになったのが良い。以前はiPhoneを手に持ってUDトークを使っていたので、iPadの操作を説明しながらUDトークを使うのがちょっとやりづらかったんですが、ハンズフリーになったことで格段に話や実演がしやすくなりました。

UDトークの字幕生成の精度もいい感じで、要約筆記者(知り合いでした)の方からも「UDトークに助けられました」と仰っていました。とはいえ誤変換がまったくないというわけでもないですし、操作の関係でUDトークが停止した時に指摘してもらえるなどもサポートしてもらい、要約筆記の方々がいて助かりました。

自分の学びも多い日でしたが、生徒の皆さんの今後に何かしら参考にしてもらえるものがあったらと思います。

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