「ルポ 誰が国語力を殺すのか」
ネットメディアで著者のインタビューを見て気になり即購入した一冊「ルポ 誰が国語力を殺すのか」。
石井光太さんの著作は何冊か読んでますが、いずれも社会問題を扱っていて読み応えがあります。情熱大陸に登場した際は個性的な様子も垣間見えつつ、取材や取材対象には真摯に向き合っているのが印象的でした。
Amazonに記載されている本書の説明を引用します。
ごんぎつね』の読めない小学生、反省文の書けない高校生……
子供たちの言葉を奪う社会の病理と
国語力再生の最前線を描く渾身のルポ!〈バカの壁〉はここから始まっていたか。子供たちの国語力をめぐる実情から、日本社会の根底に横たわる問題まで掘り起こした必読の書。
ーー養老孟司注意報ではなく警報レベルだ。子供たちの現状に絶句した。本書の処方箋を、必要なところに届けること。それがこの国の急務であり、希望の道筋となるだろう。
ーー俵万智・オノマトペでしか自分の罪を説明できない少年たち
・交際相手に恐喝されても被害を認識できない女子生徒
・不登校児たちの〈言葉を取り戻す〉フリースクールの挑戦
・文庫まるごと一冊の精読で画期的な成果をあげる全人的な教育
・〈答えのない問い〉が他者への想像力を鍛える「哲学対話」……etc.「文春オンライン」200万PV突破の衝撃ルポ「熊本県インスタいじめ自殺事件」を含む、現代のリアルと再生への道筋に迫った瞠目のノンフィクション!
今、子供たちを救えるか? 未来への試金石となる全日本人必読の書
上の説明にあるように、著者は子どもたちの国語力が危機に貧していること、そしてそれが多くの社会的な病理にすらつながっていることに対して警鐘を鳴らしています。
最近塾の関係者の方と立ち話をする機会があり、その時に聞かされたのが「国語が苦手な子、すごく増えてます」。
決して他人事ではなく自分の子にも関係する話と感じますし、ともすれば子どもたちだけでなく大人の中にもこれに関係した問題を孕むケースは決して少なくないのではと思いもします。
実際、メールやSNSのやり取りを見ていて国語力に疑問をもつことがままあります。ただしこうした問題は主観的な視点だと気づきにくいことでもあり、自分が伝えたいことを過不足なく自分がもつ語彙でもってしっかり説明や表現ができているかを省みる必要もあるだろうと思わされます。
まだ途中までしか読んでいませんが、これは必読書と心得て読了したいです。
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