Bingは広告と検索結果の区別が難しいし、その広告もリスキー?
先日PCでアラート表示が出たと相談を受けた時の話。
画面を見る前から異常が起こっているのが把握できたのは、いかにもアラートという雰囲気の音が遠くのPCから鳴っているのが聞こえたからで。
呼ばれていってみると、先ほどのアラーム音に加えて「このPCはウイルスに感染しています!」云々の表記が。
とりあえずブラウザ内のウインドウを強制的に閉じて再起動し、怪しいところがないかをチェック。問題なさそうなところを見ると単一ページで完結する、よくある警告詐欺ページのようでした。ウイルス等には感染していないようではあったのでひとまず解決。しかし問題はここから。
参考までにどんな流れでそのページに辿り着いたのかを教えてもらったところ「ネットで『楽天市場』と検索して一番上に表示されたリンクをクリックしました」とのこと。
まず気づいたのは、検索に使用されたのはMicrosoft Bingだったこと。個人的にはふだんBingで検索することはないのですが、Windows PCでEdgeを使っているユーザーであればBingが標準の検索エンジンとして設定されていることが多いのでそう不自然なことではないです。
が、Bingで「楽天市場」と検索して表示された検索結果のページを見てビックリ。その時のスクショが以下の画像。
「楽天市場」と検索したのに、一番上に表示されたのはAmazon。しかもこれは広告リンク。
広告リンクということは、一応Bing広告の審査を経て承認された広告のはず。にも関わらず検索キーワードとは異なるサービスがトップに表示されているということもさりながら、このリンク先のページは冒頭で述べたウイルス感染警告が表示される悪質なページという二重問題をはらんでいます。
さらに付け加えるなら、このリンクが広告であることを示す「広告」という表示がとても分かりづらい。上の画像に赤で印をつけていますが、最初見た時には広告であることに気付けないほどある意味で不自然な広告表記だと思います。Google等であればもっと広告であることが分かりやすく表示されるのですが、それに慣れていたせいか広告と全く気づけませんでした。
検索キーワードと異なるサイトの表示、リンク先に悪質な仕掛けがあるページを承認している広告審査、広告と気付けないほど分かりづらい表記。
ふだん使っていない検索エンジンなので気づきませんでしたが、BingといえばMicrosoftの生成AI推しもあってユーザーは増加傾向なのではと推測すると、意外にこうした問題に遭遇するユーザーは増えているのかもしれません。使うなとは言いませんがBingを使うときはご用心を。
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