講座の元受講者さんが当事者の方にiPhoneの説明をしている様子

視覚障害のある方々へiPhoneの通話録音機能とGeminiの使い方を紹介

2025年6月6日、視覚障害のある方々へ、iPhoneの通話録音機能と、GoogleのAI「Gemini」の使い方をご紹介しました。

視覚障害のある方々は、昨年弘前で開催した「障がい者支援のためのICTサポーター育成講座」に参加してくださったお二人。そのうちのお一人がiPhoneの通話録音機能を使いたいといろいろ挑戦されたのですが、なかなかうまくいかなかったとのことで、お二人で私の地元鶴田町まではるばる来てくれました。

同じく去年の講座に参加してくれた方も駆けつけてくれて、4人でいろいろやってみました。

iPhoneの通話録音機能の使い方は、ケータイショップに持っていって店員さんに聞いてみたりもされたそうなのですがうまくいかなかったとのこと。お使いの機種はiPhone SE第3世代でiOSは18.5と、通話録音機能が使える要件は十分満たしている状態。VoiceOverはオンの状態です。

さっそく触ってみていろいろ試したところ、電話中に画面を触った時に画面が暗くなって反応しなくなる現象は聞いていたのですがたしかにありました。操作中に画面にかざした複数の指が顔と判定されて、ご動作を防ぐために画面が暗くなり反応しなくなるのかなと推測。あと電話中は音量が下がる場合があったので、そのときは音量ボタンで音量を上げれば問題ないようでした。

手順を確認し、私に電話をかけてその通話を録音し、録音した音声(メモアプリに保存)を確認するというところまでをやってもらいました。動作や操作に問題はないものの、けっこう手順が長いので、一つ一つの手順をメモしてLINEグループにお送りしました。

LINEグループに投稿すると、古い投稿はどんどん上に表示されて探しにくくなるので、グループノートに保存してみたんですがここに落とし穴が。ノートは長文になると、続きの部分を表示するために「もっと見る」というリンクをタップする必要があるのですが、VoiceOverではこのリンクをタップできない=続きの文章を確認できないという現象が。これはLINEの対応次第だなということで、ひとまずLINEグループのトークに手順を投稿しました。

古い情報になって探しにくくなる問題は、駆けつけてくれた受講者さんのアドバイスで「トークから任意のキーワードで検索すればすぐ出てきて便利ですよ」と教えてもらい試したところいい感じ。集合知はやっぱり良いですね。

GoogleのGeminiにも関心があるとのことだったので、その場でGoogleアカウントを作成し、Geminiアプリをインストールして設定。かんたんな操作方法を説明して使ってもらったところ、Geminiとの会話を楽しんだり、カメラに映り込んだ情報をGeminiが読み上げてくれてびっくりしたりしてました。AI系は障害のある方にとって相当便利なツールだと思います。

自分も久しぶりに講座とかではなく、純粋に個別のサポート活動としてiPhoneのことを当事者の方に説明ができてとても楽しかったです。自分の原点という感じがしました。またこういう機会をもてたらと思います。

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。