無料ビジネスの時代【読書レビュー】
5回目のレビューになります、竹花です。
今回は無料ビジネスの時代という本を読ませていただきました。
『無料』という言葉を聞くと、それほど興味の無いものでもなんとなく反応してしまうのですが、そんな魔法の言葉を上手くビジネスに活かしていく手段について語られていました。
本書のなかでの無料ビジネスの定義として、初期費用がかからず、それでいて後の収益が見込めるものとしています。わかり易い例として、マクドナルドのコーヒー1杯無料(2杯目以降は有料)が無料ビジネスであり、ミスタードーナッツのコーヒーおかわり無料(1杯目は有料)は無料ビジネスとしないというものをあげています。
確かに前者は2杯目以降の利益が増えていきますが、後者ですと2杯目以降はどんどん利益がなくなっていきます。お得感の感じ方は人それぞれですし、どちらも戦略的なビジネスであるのは間違いないのですが、これから必要な無料ビジネスは前者であると著者は言っています。
なるほどと思った点として、無料ビジネスは今お金を持っていない人に対しての先行投資としての意味もあるということでした。買いたいけれど今はお金を持っていない。そういった人たちにも欲しいものを提供し、お金がある時にはものを買ってもらう。とても将来性のある話のように思いました。
私自身、欲しくても買えないものが多々ありますが、もしそれがある店で無料で手に入り使用感に満足のいくものであれば、次はお金を払ったとしてもその店から買いたいと思うでしょう。
最近ではコンプガチャのような基本無料で遊べるけれど、ゲームを進めるために結果として高額な費用がかかってしまうようなものが問題となりましたが、常に消費者を意識したビジネス、つまり自分と同じ「人」が使うものだということを考えて戦略を立てていけば、無料ビジネスもより多くの人に利益を生むものになっていくのではないでしょうか。
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