今年一番だったヒットツールはRedmine
Aomori Web Advent Calendar 2012という、青森のWeb製作者、Web開発者、Web担当者、Web活用者の人たちでクリスマスまでの12月を1日1つのブログを皆で書いて盛り上げるというイベントの一環でひとつ書きます。
テーマは「今年1番ヒットだったツール」。
今年を振り返ってみると「一歩先行く!ツール活用で制作効率アップ」やその東京版のセミナーに出させていただいたりと、ツールというものについて色々考えを巡らせる機会が多かった一年でした。その中で私の「今年1番ヒットだったツール」は、プロジェクト管理ソフト「Redmine」を挙げたいと思います。画像的に見栄えがしませんけどオススメです。世間的にマイナーなので迷っていたら「Kindle Paperwhiteネタがイイ」というご希望も頂戴したんですが、時間の関係でやっぱりRedmineを紹介します(Kindleはまた改めて紹介したいと思います)。
セミナーでもプロジェクト管理系ソフトは色々ご紹介しました(紹介しきれなかったものもありますが)。複数人で使うタイプのものもあれば個人で使うのに勝手が良いものなど様々あります。その中でRedmineを推したのには主に以下のような理由があります。
目次
Redmineのメリット
- ASP型の同種サービスは小規模であったり簡易な使い方であれば無料で使えるものの、仕事のプロジェクトとして本格的に使う場合、有料でないとなかなか実用に耐えないものが多くあります。Redmineはオープンソースで公開されているので、設置さえできれば使用料等はかからないのが個人的に最大の魅力です。
- Redmineは「チケット駆動型」と呼ばれるシステムで、一つの「チケット」の中にタスク名・タスクの概要・優先度・担当者・開始日・終了日・進捗率等々、そのタスクのあらゆる情報を一元的に管理できます。このチケットに記載してあるタスクを消化していくことで確実にプロジェクトを進めていくことができる分かりやすさがあります。チケットの発行・更新情報は適宜メールで送ることもできるので、メールベースで個人のタスクを管理している場合にも併用できます。
- 上と重複するのですが、チケットごとに各作業ごとの進捗や変更の変遷などがまとまっているので、作業をとても把握しやすいです。メールベースだとこれはかなり困難だと思います。
- チケットはカレンダーやガントチャートとも紐付いているので、チケットの開始日や終了日、進捗率などを更新すると自動でガントチャートも変更されるのが便利。
- タスクを完了してチケットを消化していくと、目に見えてプロジェクトが進んでいる感がでます(笑)。小さいタスクを消化していくことで仕事のモチベーションを維持しながらプロジェクトを進めていくという流れが個人的には良いと思っています。
- 他の同種サービスと同様、上で述べたカレンダー・ガントチャートの他にも、ニュースや文書、Wiki、ファイル倉庫的なものなど、プロジェクト管理に必要な機能は充実しています。
- ASP型と同様にWebベースで使用するので、ネット環境とPCがあればどこからでも管理更新できます。また一応スマホ用アプリもあります。
- プラグインによる機能の拡張も可能です。大量のチケットをCSV読み込みで一気に登録するなどといった便利な機能も追加することができます。
メリットはこのように多々あるわけですが、今の時点で個人的に感じているデメリットも書いておきたいと思います。
デメリット
- 一般的なCMS等に比べてサーバへの設置が困難。私も仕事仲間のプログラマーさんが設置したものを間借りする形で使わせてもらっています。RedmineのASP型サービスもあるんですが結構いい値段するので、やはり自前で設置か設置代行、もしくは私のように運用できる人に間借りするという方法が考えられると思います。
- 上の問題に付随して、プラグインやスマホ対応も追加が難しい部分もあり、思ったような機能を導入できていない面もあります。
- 初めての方にはインターフェイスが若干分かりづらいかもしれません。チケット更新時のメールの文面も含めて。最初は画面と豊富な機能に慣れるのに時間を要するかと思います。ただし慣れてきてシステムを把握できるようになるとかなり便利に使えると思います。
個人的な課題と応用
あとこれは個人的な課題でもあるのですが、チケットの発行の仕方について試行錯誤しています。Web制作に必要な工程は把握していますが、それをどうチケットに落としこんでいけば、プロジェクトに関わる人達が分かりやすく作業を進めていけるかなどですね。
それからRedmineを内部的な管理ツールとして使うのは良いとして、クライアントとの情報共有をどうするのかというのも課題の一つです。前述のデメリットでも書いたように、インターフェイスとして少し分かりづらい面があるので、今のところRedmineは内部向けにして、クライアントとの情報共有は別途ツールを使って共有するようにしたりしているのですが、これが果たして正しい形なのかどうかも今後検討していきたいと思っています。
ちなみにこういったプロジェクト管理ソフトは必ずしもビジネスでしか使い道がないということもないと思っています。例えば自分は読書の記録をRedmineで管理してみたりを試みたりしています。読む本を読了する期日を設定して、何ページまで読んだら進捗率として更新していくと、どの本をどのくらい読み進めているのか分かるので便利だったりします。他にも生活のいろんな場面で使える可能性があるのではないかなと思っています。
そんなこんなで今年一番のヒットツール「Redmine」は、今後も使い続けていきたいと思えるツールなのでオススメです。
余談
個人的な興味と色々思うことがあり、メールマガジンをやってみようかと思っています。内容は確定していないんですが、非Webな内容を考えているので始める前から「誰がなんで読むんだ」と思ったりもしてるんですが、興味に応じて色々やってみようと思っている次第です。始める頃になったらこのブログやFacebook、Twitter等で(たぶん)お知らせすると思うので、とりあえず見てみるかと思っていただけたら購読していただけると幸いです。
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