高校の先生方へiPadの研修をさせていただきました

講習会の様子2012年12月19日、高教研情報部会 青森・弘前地区合同研修会にて、各高校の先生方へiPadについての研修講師をさせていただきました。

今年は主に視覚障害者向けiPad講習会をさせていただいてきましたが、年の終わりにまた違ったテーマでiPadについての講習をさせていただく機会をいただきとても嬉しかったです。これまでもiPadを含めたタブレットPCの講習会としては、ネットスーパーやビジネス・プライベートでの利活用をテーマに講演をさせていただくこともありましたが、教育というテーマについては初めてでした。

ただ個人的に以前から「何かしらの形で教育に関わってみたい」という思いがあり、青森県教育支援プラットフォームの「我が社は学校教育サポーター」に参加したりなどしていたので、今回のご依頼をいただいた時は「思いが叶った」と興奮していました。

テーマは「事例で見る教育ツールとしてのiPad」と題して、iPadの機能的利点やすでにiPadを授業に活用している事例、よく利用されているアプリやサービスなどを紹介していきました。アンケート機能などは紙の場合に比べて様々な利点があり、これを実際にデモで行なってみるなどもしました。後半は演習ということで動画を作成してみるなどしました。ごく簡単な操作説明のみだったため操作に戸惑われる先生もいらっしゃったようでしたが、とてもユニークなムービーを作成された方もいらっしゃり、とても楽しい時間でした。

全体を通して、iPadには様々な機能や汎用性などのメリットがある一方、その使い方次第で様々なデメリットを持ってしまう場合や管理・運用についても十分検討した上での導入が必要とお伝えしました。学校という現場は企業以上にセキュリティやプライバシーに関して厳格な場所でもあり、アクセス制限等も学校単位ではなく広域な一括管理等の面もあって、学校単体で独自の対応を取りにくいという面もありそうですが、iPadの導入で有名な千葉県立袖ヶ浦高等学校などは、県立でありながらDropboxなどクラウドサービスの活用もされているようで、様々な議論を経ての試行錯誤が続いていると見受けられます。

また何にでも当てはまることだと思いますが、あくまで「手段」としてのiPadであり、何のために導入するのかという目的をよくよく考えるべきともお伝えしました。ICTやビッグデータの活用に目が向きやすく流されやすい風潮も出てくるかと思いますが、授業の効率化だけでなく校務(先生方の仕事)の効率化の面でもこれら新しい技術には可能性があります。現状の問題点を棚卸した上でiPadやその他のサービスがどう使えるのか。考える余地やアイデアはたくさんあると思います。

とにもかくにも今回はご依頼いただき、自分自身とても勉強になりました。またこういう機会をいただければありがたいです。ご参加いただいた先生方お疲れさまでした。

そういえば参加された先生方の中に、以前パソコンスクールで教えたことのある元生徒さんがいらっしゃいました。当時は大学生でしたが立派に高校の先生になっていらっしゃって懐かしくもあり立派になられたな~と感心していました。むつ市という遠方からはるばるありがとうございました。

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