障害への貢献こそICTが役立てられるはず

NHKのニュースでディスレクシアについて取り上げられていました。

ディスレクシアとは(ウィキペディアより)

学習障害の一種で、知的能力及び一般的な理解能力などに特に異常がないにもかかわらず、文字の読み書き学習に著しい困難を抱える障害である。顕著な例では数字の「7」と「seven」を同一のものとして理解が出来なかったり、文字がひっくり返って記憶されたりして正確に覚えられない、など様々な例がある。アメリカでは2割近くの人々が何らかの形で読字障害に関わる症状を持つという調査結果もある。

ニュース内では、ディスレクシアのために子供の頃読み書きができず「怠け者」と先生に呼ばれたり、社会人になっても履歴書も書けないことについての苦しみがインタビューで紹介されていました。また、小学生でディスレクシアと診断された子も同様に授業に付いていくのが困難だったという経験が述べられています。

「見た目には分からない」ことの苦しみ

ディスレクシアは聴覚障害者と共通する点があります。それは「見た目には分からない」ということです。四肢に障害のある方や視覚障害者の場合、外見から何かしら障害があるのではと判断することができる場合もあり、周りもその理解があれば障害への配慮をすることもできますが、失読症や聴覚障害の場合は傍目には健常者と変わらない場合が多く、思わぬ誤解を生んでしまうこともあるそうです。

この「理解されないことの苦しみ」はおそらく当事者の方でないと理解できないことが多いはずで、「目が見えないよりは」とか「体が動かないよりは」と単純に比較できるものではないと思っています。

ICTの技術で障害をサポートできる可能性がある

番組ではディスレクシアに苦しむ現状が紹介される一方で、ICTの技術を使って障害をカバーしている例も紹介されました。例えばiPhoneの音声入力機能Siri(シリ)を使って、文字ではなく言葉でメモを取る場面がありました。音声入力を使うことで読み書きのハンデをうまく克服されており、様々な資格も取得したり自身の体験を講演するなど活躍されているそうです。

またディスレクシアの小学生のお子さんは、授業にiPadとキーボードを使わせてもらうことで、授業を音声で聞き取ったりキーボードで文字を入力することで同じく障害をカバーしているそうです。iPadでの文字練習アプリを使っている場面もあり、いたるところでスマートフォンやタブレットがディスレクシアに対して問題解決の一助を担っている部分があると感じました。

障害をICTで克服するために何かしたい

視覚障害者向けiPad講習会を去年はやってきましたが、他にもまだ私のよく理解していない障害が世の中にはたくさんあります。でも私たちWebの技術者の知識や技術が、ディスレクシアなど様々な障害に対して役立てられる可能性はたくさんあると思います。今はそのつながりがないので動くことが難しいのですが、もし私を見つけてくれて私が役に立てられそうなことがあれば、声をかけていただきたいと思っています。番組で紹介されていた音声入力やiPadの使い方などは十分対応できると思いますし、より障害について理解できれば、障害に応じたニーズを拾って色んな紹介やアドバイスもできると思います。

元々Webアクセシビリティにはその有効性として、失読症などの学習障害にも有効な面があるとされてきました。WebサイトやWebサービスだけでなく、あらゆる場面で障害になっているものを誰もが使いやすいものにできるようなことができればと思っています。

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