函館市で難聴者・中途失聴者の方向けにiPadの体験会を担当しました
2015年11月8日、函館市で開催された函館難聴者・中途失聴者協会さん主催の「タブレットPC体験会」で、iPadの体験会の講師を担当しました。
当日は30人近い方が参加してくださりビックリ。今まで障害のある方向けにiPadの講習をしたなかでは一番多い人数の講習でした。
振り返ると、視覚障害の方にiPadの講習をし始めた頃は1〜3人ずつだったのが、県外で講習をするようになってからは「めったにない機会だし」というのもあってか、一度に10人を超えるような人数の方に講習をする機会もちょくちょく増えてきました。とはいえこの規模の講習は初めてだったので、多少の不安はありながらもやってみることにしました。
当日は午前1時間と午後2時間。午前中はiPadの基本的な知識や操作について、説明をしたり実際に操作をしてもらうなどして進めました。およそ1時間弱という短い時間でしたが、最低限説明しておきたいことはできたと思いますし、iPadを操作するための基本的な流れや、指の使い方などをご紹介できたと思います。
午後の最初は、聴覚に障害のある方がiPadを使う上での機能的なメリットなどを紹介したあと、いくつかのアプリを実際に使っていただきました。
最初は筆談を行うための「筆談パット」。このアプリが思いのほか皆さんに熱中していただけたことや、講義の最中に新聞社さんからの取材が少し入ったり、受講されている方の質問にお応えするなどして結構時間が経ちました。
このあと、他のアプリを紹介する前に質問の時間を設けました。本来であれば講習会の最後に質問の時間を設けることが多いのですが、あらかじめ「これが聞きたい」という質問を用意されている方がいるかもしれないことや、私が紹介するアプリと受講者の皆さんが求めているアプリにギャップがあると残念なので、先に質問を受け付けてみました。
いただいた質問の中には「しゃべった言葉を翻訳するアプリはあるか」「聴覚障害者が電話の代わりに便利に使えるアプリはあるか」といったものがあり、前者にはGoogle翻訳、後者はSkypeのアプリをそれぞれ紹介しました。いずれも無料で使うことができ、使い方によってはとても便利だと思います。
終盤もアプリや質問にお応えし、無事に3時間の体験会を終えることができたと思います。
今回お声がけいただいた函館中途失聴者・難聴者協会様には、前日から当日までの送迎や夕食会へ招待していただくなど大変お世話になりました。特に協会の三好さんには事前のやり取りから函館に入ってからの移動まで、とても細かく気を配っていただきとても助かりました。本当にありがとうございました。
個人的には夕食会で聴覚に障害のある方々と交流できたのがとても楽しく、また大変勉強になりました。皆さん筆談のための折りたたみ式のホワイトボードとペンを持ち歩かれていて、いつでも筆談ができるようにされているのが、青森では今まで見かけたことがなかっただけにとても新鮮でした。他にも色々お話を伺うなかで、今まで自分が知らなかったことをたくさん見聞きすることができ、大変勉強になりました。本当にお世話になりました。またぜひお伺いしたいです。
PS 函館中途失聴者・難聴者協会様がブログで当日のことを書いてくださいました。ありがとうございました。
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