量子コンピューターの「超計算」成功。リスクは?
スパコンを上回る性能を持つ次世代の技術「量子コンピューター」。
Googleが量子コンピューターを使って、複雑な計算問題を最先端のスパコンより各段に短い時間で解くことに成功したそうです。
Google、量子コンピューターで「超計算」成功と発表(日経新聞)
日経新聞の記事によると、最先端のスパコンが解くのに約1万年かかる問題を、量子コンピューターでは3分20秒で解くことができたとのこと。
スパコンの専門家によると「2日半でもできる」という補足記事もありましたが、それでも量子コンピューターの計算能力がいかに圧倒的かが伝わってきます。
量子コンピューターはAIの更なる機能の向上や、カーナビによる最適ルート導出による渋滞の解消、医薬品の開発速度の向上などが期待されている技術です。
一見良いことづくめに思える量子コンピューター技術ですが、リスクはないのでしょうか。
将来的に量子コンピューターの技術を搭載した電子機器などを一般の人も使えるようになった場合、メリットもあるでしょうが考えられる危険性もあります。
たとえば現在のパスワード機能の有効性を担保しているのは、「複雑なパスワードは解読するのに時間がかかる」という点です。
一方で量子コンピューターの計算能力を持ってすれば、こうしたパスワードの有効性は意味をなさなくなってしまう可能性が出てきます。
圧倒的な計算能力によって「時間による可能性や制限」が良くも悪くも拡張されるということが、量子コンピューターが将来どんな形で私たちの生活に影響してくるのかについてのキーポイントになるのではと思っています。
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。