
デジタル機器を日常的に“能動的に”使う人ほど、認知症リスクが低下するらしい
「能動的に」という条件を満たせば、デジタルは認知症予防に効果的であるという研究結果が発表されました。
A meta-analysis of technology use and cognitive aging | Nature Human Behaviour
新聞各紙にも取り上げられた今回の研究結果によると、PC やスマホ、インターネットなどのデジタル技術を「主体的かつ継続的に」使う高齢者は、使わない人に比べて認知機能低下の発生率が約40〜60%低いというもの。また認知機能が低下していく速度も20〜30%ほど緩やかになるという研究結果もあるそうです。
デジタル機器というとテレビも入るのかもしれませんが、テレビをただ漫然と視聴するという受動的な利用では効果はなく、むしろ逆効果になるとか。
なぜデジタル技術を能動的に使うと、認知症予防につながるのか。理由として考えられるのは以下のようなものが考えられそうです。
- 認知刺激
新しい操作や問題解決、情報探索が脳のワーキングメモリ・実行機能を日常的に鍛える。 - 社会的つながりの維持
メッセージやビデオ通話で「孤立」を防ぎ、孤独リスクを軽減。 - 自己効力感・自立支援
カレンダー・リマインダー・地図などを活用し「できること」が増えると意欲が向上し、活動量・外出も増える。 - 学習継続のトリガー
オンライン講座や趣味コミュニティで学習習慣を延長し、既知の「認知予備力」を強化。
一方で、テレビと同様にスマホやPCを使う場合でも、配慮すべき点はいくつか考えられます。
- 使用の質が重要。受動的スクロール依存は睡眠・注意を妨げ得る。能動的・創造的・他者と関わる使い方が推奨されます。
- デジタル格差。高齢者の3〜4割は十分なネット環境やスキルを持たず、逆に「デジタル孤立」が新たなリスク因子になる可能性もあるかと。
- 目や姿勢への負担。長時間の画面凝視・夜間ブルーライトは睡眠障害を誘発するため、休憩・設定変更が必要です。
先日スタートした大阪万博でも、デジタル技術をふんだんに使用している分、高齢者にはハードルが高くなっていると言われています。デジタル原理主義はどうかとも思いますが、少しずつでもデジタルに慣れることでいろいろ良いことも多くありそうです。
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