Adobe CS4発売間近のプチレビュー(Dreamweaver編)

Adobe CS4

今月の中旬(18か19日頃)にリリース予定のAdobe CS4。いくつかの雑誌やサイトで機能紹介されているのをみると、個人的にはCS4にアップグレードしても良いかなと思っています。実際に使用したわけではないのですが、周辺からチェックした情報を元にプチレビューをしてみたいと思います。まずはDreamweaverについて。

Dreamweaver  CS4 日本語版 WIN 通常版

Dreamweaver CS4

より快適なインターフェイス

CS4ではインターフェイスから細かい機能まで様々な部分で改良が図られています。デザインビューとコードビューを分けて表示する機能については、今まで上下にしか分けられなかったものを左右に分けることができますし、コードビューを2つ並べて使用することもできます。思えば上下表示だけで不便は感じていませんでしたが、テキストエディタとブラウザを並べている時は左右に並べていたので意外と便利かもしれませんね。また、編集中のHTMLファイルを開いていると、そのHTMLで使用しているJavascriptやCSSファイルがページ上部分にタブで表示されるそうです。いちいち自分で関連ファイルを開く必要が無いので良いですね。

コーダーを手助けする多様な機能

JavascriptやCSS関連も強化が図られており、HTML中で使用しているセレクタなどのプロパティをクリックするだけで該当するソースにアクセスできるようになったそうです。CS3まででも似たような機能はありましたが、よりスピーディーな作業ができるかも。また、CSS初心者に嬉しい機能としてはCSSのプロパティに説明文がつく機能があるようです。 また、CS3でもありましたがソースフォーマット機能を使用すると、改行やインデントの不揃いなソースを綺麗に整えてくれます。

目玉機能の一つが「ライブビュー」「ライブコード」。HTMLソースを編集すると即座にデザインビューで変更が反映されます。いちいちウインドウビューを切り替える必要がなくなります。また、Javascriptの挙動をDreamweaver上でプレビューすることができます。ブラウザでプレビューする手間が省けますね。またそれとは逆に、DreamWeaver上での「Javascriptの停止」機能もあります。

Javascriptを書く人にとっては重宝しそうなのが「Javascriptコードヒント」。DOM標準で備わっている関数やプロパティだけでなく、 自作のJavascriptで使用しているメソッドやプロパティが表示されるようになりました。ちょっとすごいですね。Ajax全盛で Javascriptが使われる機会も多いと思うので、コードをかかれる方にとってはかなり便利なのでは。

ファイルのバージョン管理でプロジェクトを支えるSubversion

一人でも複数人でサイト制作に関わる場合にも、ファイルの管理は重要です。ただバックアップを取れば良いだけでなく、「1週間前の状態」など、過去の特定期間にさかのぼってファイルを自由に復旧できると重宝します。そういったバージョン管理でおなじみSubversionがDreamweaverでサポートされることになりました。Subversionを使用すると、今回作成したファイルと前回作成したファイルとの差分を保存してくれたり、どのようにファイルが変更されたか変更箇所を表示してくれたりします。、更には複数人で同一ファイルを同時に編集することができ、なんとそれを統合できるそうです。すごいですね。ちなみにSubvertionサーバは別途セットアップが必要です。

Flashファイルの埋め込みはSWFObjectベースに

Flashのswfファイルを埋め込む機能にも改良が加えられています。従来はAdobe独自のソースで埋め込まれていたものが、今回からSWFObjectというJavascriptをベースにしたものに変更されました。SWFObjectはSWFファイルを埋め込むために広く使用されていたJavascriptですが、簡単にswfファイルを読み込めたりFlash Playerのバージョン判別機能などが装備されています。Dreamweaverで標準使用できるというのは便利ですね。

Photoshop画像をDreamweaver上で簡単編集

今までFireworksのPNGファイルを利用した便利機能を、PhotoshopのPSDファイルでも使えるようにしたのがPhotoshopスマートオブジェクト機能です。Dreamweaver上でスマートオブジェクトのサイズを変更すると、元素材としてのPSDファイルからサイズ変更後の画像をPhotoshopを開くことなく書き出すことができます。また、PSDファイル自体を修正変更した場合も、Dreamweaver上に変更があったことが通知され反映させることができます。

 他にも便利な機能

CS3から導入されおそらく多くのwebデザイナーに重宝されているだろうAjaxフレームワーク「spry」。これについても改良が行われているよう で、データセットの利用がCS3ではXML形式のものしか利用できず敷居が高かったものが、HTMLをデータセットとして指定することができるようになっ たそうです。実際に試してみないとなんとも言えませんが、より簡単に高機能なコンテンツ作成を実現してくれるのかもしれませんね。

また、デスクトップアプリケーションを作成できるAdobe AIRをDreamweaver上で作成できるようになりました。従来も拡張機能で書き出せることはできましたが、標準装備ということなのでしょうね。

ということで使っていないのにレビューをしてみましたが、多くの改良や新機能が加えられているという印象です。 個人的にはSubversionをまだ導入したことがないので、これをうまく使ってみたいと思っています。

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