ヤフーとLINEが経営統合の方向

ヤフーとLINEのロゴ

久しぶりにインパクト大のニュースが。

ヤフーとLINEが経営統合の方向で調整に入ったそうで、両者も認めている動きだそうです。

ヤフーを展開しているのはZホールディングス(HD)。LINEはその株式を7割超保有している韓国のネイバーで、両者が半分ずつ出資する共同出資会社を設立するという流れ。

統合案としてソフトバンクとネイバーが50%ずつ出資する共同出資会社を設立し、ZHD株の7割程度保有する親会社になる。ZHDの傘下に100%子会社の「ヤフー」と「LINE」が入る案が検討されている。ZHDには3割程度の一般株主が残り、上場を続ける。(2019年11月14日日経新聞朝刊)

ヤフーとLINEの統合が実現すると、日本のほぼすべてのユーザーをカバーする規模になりそうですし、現在両者が展開している多くのサービスを1つのプラットフォームで提供するということになれば、各サービスの利便性やシェア、相乗効果などあらゆる面で国内競合他社の優位に立てる可能性も出てくるかもしれません。

同時に、GAFAによるデータの囲い込みや独占に注目が集まる現状を見ると、ヤフーとLINEの統合についても今後同じような問題が注目されることも考えられます。

個人的にはこうした経営統合による規模拡大は評価できるのではと感じています。

デービッド・アトキンソンが近著「国運の分岐点」において日本の現状における問題提起をされていますが、その中のひとつに企業規模が小さすぎることによる低い生産性を指摘しており、打開策として企業の規模拡大を挙げています。

今回の経営統合はこうした考えに合致する点があるのではと思います。とはいえ統合の話がポシャる可能性もなくはないわけで、この大きな動きの行く末には注目しておきたいところです。

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