「ネットイケメン」のイメージがつく不思議。SNSだけで人の内面がわかる技術が進化中
SNSでは実際に会ったことがない人でも、投稿の内容やアップされる写真、メッセージのやり取りなどから「こんな感じの人」というイメージが勝手に出来上がってしまう場合があります。
想像したイメージと実際の人となりが合致する場合もありますが、中にはこうしたネットだけのイメージを意図して作り上げ、悪用する人もいます。
とくにSNSの利用率が高い若年者にこうした傾向は強いようで、SNSを通じた連絡で直接会い、被害に遭ってしまう事例が多くあります。
では本当にSNSの内容だけで人の本性は見抜けないのか。こうした疑義に対し総務省傘下の情報通信研究機構が行った実験がニュースで取り上げられています。
SNS(交流サイト)から本人の知能指数(IQ)や精神状態、生活習慣を見抜く実験に総務省傘下の情報通信研究機構が成功した。
人工知能(AI)を使った初期の実験とはいえ、わずか140文字の投稿でプライバシーを明かしたと思っていない人にとっては驚きの事実だ。
米科学誌に論文を公表してから1週間余りが過ぎたばかりで、論争が起きるとしたらこれからだが、情通機構は悪用を懸念してAIプログラムの公開を見送る異例の対応をとった。
2020年8月30日 日本経済新聞
記事によるとAIは、Twitterから人の内面をあぶり出す規則性を発見していったとのこと。例としてあげられたのは
- いいね」をされた頻度が多いと「漢字の読み書きの能力が高い」
- 毎回のつぶやきで文字数のばらつきが大きいほど「統合失調症の傾向がある」
- 「飲む」「歩く」「時刻表」などの単語を多く使う人は「飲酒の習慣がある」
などなど。もちろん個々の事象だけを挙げて事実とするようなことはないようですが、こうした多くのデータを関連付けて水面下に隠れている人の実像を露わにする技術はどんどん進んでいきそうです。
自分の場合で言うと、ゲーム用としてメインとは別にサブアカウントを使っているのですが、なぜか異性ユーザーからの印象が異常に高かった時期がありました。
顔はもちろん写真もほとんど出さず、基本的にゲーム関係のことしかツイートしていません。ゲームのことでメッセージのやり取りなどすることはありますが、個別に会ったことはありません(ゲームのオフイベントで複数人で集まったことはあります)。
自分の素性がわかるような情報は出していないのになぜか「ネットイケメン」的なイメージがつくのは不思議なんですが、こうして省みるとSNSだけで人となりが見えてしまうような感じになるケースが多いことを実感します。
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