「フェーズフリー」とバリアフリー
今日の新聞記事で「フェーズフリー」という言葉を知りました。以下概要整理。
- 「フェーズフリー(Phase Free)」とは、日常時(平常時)や災害時(非常時)などの社会の状態(フェーズ)に関わらず、適切な生活の質を確保しようとする概念
- フェーズフリーの概念は以下の5つの原則に基づく
- 常活性:日常時も災害時もその商品やサービス本来の性質を活かして利用できること
- 日常性:日常の中に自然と溶け込むこと
- 直感性:使い方や使用限界、利用限界が分かりやすいこと
- 触発性:災害に対する気づきや意識、イメージを生むこと
- 普及性:参加でき、広めたりできること
- この概念が提唱された目的は、防災が定着しない現状を前提にしつつ、災害時の生活の質(QOL)を守れる状況を生み出し、それによって日本及び世界における災害による被害を低減すること
- フェーズフリー総合研究会(総研)が2015年に設立され、理論構築及び普及活動がスタート。2018年には商品・サービスがフェーズフリー性を持つことを公的に認証する一般社団法人フェーズフリー協会が設立され、2019年からは認証制度がスタート
以上がフェーズフリーの概要とポイントのようです。
この概念は、災害時でも日常生活を適切に維持するための商品やサービスの開発や提供、そしてその使用方法や限界の理解を促進し、広く普及することを目指すものだそうです。
「フェーズフリー」という言葉を見て感じたのは、バリアフリーやユニバーサルデザインなどと目指す方向性が近いのかなというところ。人が負うさまざまな身体的障害も、仮に今問題がなくてもある日突然始まってしまうことがあります。
そのため平常時からバリアフリーやユニバーサルデザインについて知見を深めておいたり、いくつかの体験をしておくことは、いつか来るかもしれない非常時への備えにもなると思います。
そんな非常時への備えにつながるかもしれない講座を、今年も実施する予定で鋭意準備中です。
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