「君はなぜ、苦しいのか」

学校現場で働かせてもらっているからというより、以前から不登校の問題や新聞記事には自然と目が向きます。

不登校に関する本も何冊か読んでいますが、「君はなぜ、苦しいのか」はルポライターの石井光太さん著作。石井さんといえば貧困や家庭問題、震災など様々な社会問題に関する著作が多く、とても丁寧な取材を重ねて書かれる印象が強い作家さんでもあります。

その石井さんがここ数年取り上げる機会の多いのが子供についての著書。本書も現代の子供に関する様々な問題が取り上げられていて、その中には不登校に関する章もあります。

不登校はあるひとつの問題が起因するというよりも、複数の要因が重なった結果子ども本人も「なぜか分からないけど学校に行く意欲がなくなった」という、はっきりした原因が分かりにくくなっているのが問題の主軸としてあると触れています。

なぜたくさんの問題を今の子供や家庭が抱えることになったのか、社会情勢の変遷なども解説しながら、問題の状況や整理、改善の糸口となりそうな事例なども紹介されています。

この関係のことについては自分も関心をもちながら、フラットな目線でいられるように知識を得続けたいと思います。

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