上機嫌の効用

日課の一つとして、いくつかのいわゆる「一日一言集」本を読むようにしています。

一日一言集は一般的にうるう年を含めた366日ごとに短いエッセイや箴言を収めた本です。

一冊ごとのセンテンスは短いので読みやすい反面、一冊ずつだと物足りない感じがするので、六冊くらいをまとめて読むようにしています。

本によっては季節ごとにある程度カテゴリが分かれている場合もあるのですが、六冊読んでいるとたまに近いカテゴリが複数の本で、同時期に重なったりすることもあります。

最近重なったのは、上機嫌についてでした。

ある一冊ではシーザーや母親、良い司令官を例に挙げて、上機嫌であることが大切だと書かれていました。

また別の一冊ではアランの「幸福論」から一節が引用され、ポジディブに考えることの大切さが紹介されていました。

生活しているとつい不機嫌になってしまうことが多いということもあると思います。

自分の思い通りにならなかったり、他人から嫌な思いをさせられたり。それ自体は大したことがないのに、ちょっと自分の気に障ったことでつい不機嫌になってしまい、それを止められずズルズルとネガティブな気持ちを引きずって周囲に冷たく当たってしまうなど、心当たりがあるという人も多いのではと、振り返って自分を見つめてもそう思ったりします。

不機嫌になることである意味においてはストレスの発散をしていたり、自分を守っているという場合もあるかもしれませんが、たいてい大したことのない理由でそうなのであれば、やっぱり不機嫌でいるよりは上機嫌でいるようにした方がよいと思います。

あまり良くないことがあったりしても、実際「それ」自体が自分を苦しめるというよりは、「それ」に対してネガティブな捉え方をしている自分が自らを苦しめて不機嫌にしたり悩ませたりしているということもあります。

心の持ちようは前述のアラン「幸福論」で、やや難しい言い回しもあったりしますが取り上げられているので、折を見て読み返してみようと思ったりしています。

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