フケ顔に変身できるアプリ「フェイスアップ(FaceApp)」で顔を含めた個人情報が漏洩の危険?
カメラに投影した人の顔を笑顔や老けた顔に変身させて楽しむアプリ「フェイスアップ(FaceApp)」が話題です。
SNSのフレンドさんの中にも自身や周囲の人に試して楽しんでいる様子を目にしますが、一方で「個人情報がロシア政府に流出しているのでは?」という噂も出ています。
上のクーリエジャポンの記事では、フェイスアップの個人情報取り扱いについて疑義を唱えており、開発元への5つの質問とそれに対する回答を掲載しています。
読んでみて感じるのは「かなりクロに近い状態」という印象。アプリを使用することで収集された個人情報は、フェイスアップだけではなく他のサービスにも共有されていることが伺えます。
そのこと自体は今のネット環境からすればある意味当然といえるわけですが、大きなポイントは、フェイスアップが「究極の個人認証」とも言われる生体認証に関わる情報を収集できていることです。
パスワード漏洩などによる個人情報流出やハッキングの被害は後をたちませんが、顔や指紋、虹彩、静脈など個人の生体に由来する個人認証の情報までも今後は吸い上げられる機会が増えてくるのかもしれません。
顔の情報が得られれば顔認証だけでなく虹彩認証の情報まで抜かれる可能性が高まります。
まだお目にかかったことはありませんが、たとえば手相診断を指紋認証機能を使って行うアプリがあったりすると、ちょっと気をつけたいですね。
スマホのカメラ機能周辺には脈拍を計ったりできるものもあります。「まさかこんなことで個人情報を抜かれることはないだろう」と思っていても、知らないうちに静脈の情報まで取得される可能性もあります。
情報と便益はトレードオフな面も多いですが、「面白い」「役立つ」という感情と引き換えにサービスは何を得ようとしているのか、考えてみることが必要になってくるのかもしれません。
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