「障害者・シニアの方にiPadを教える人財育成講座」第2期第9回

実習の様子

青森市で開講中の「障害者・シニアの方にiPadを教える人財育成講座」第2期は昨日第9回を終えました。

最初は全盲の方を想定してiPadの紹介をするための練習。受講生の皆さん同士がVoiceOverの使い方を教え合いました。

第1期の時もそうでしたが、今までは目を開けてVoiceOverを使っていたのが、実際に目をつぶってiPadを触ると操作感がだいぶ変わることを実感する人が多かったようです。

「目をつぶっただけなのにこんなに操作の感覚が変わるのにはビックリした」という感想が上がっていました。

全盲の方にiPadの説明をする際には、内容のバランスが大切だと思っています。

相手のITリテラシーやiPadなどを触った経験があるのかないのか、どんなことに興味があるのかといったことを、相手との会話や様子から推し量り、その人に合わせた説明を自分なりに組み立てていくことが大切です。

場合によっては深く説明しすぎることで全体の内容が難しくなってしまう場合がありますし、わかりやすい説明のためにはいろいろなことを省いて要点だけ説明するという選択肢を取った方がよい場合も考えられます。

またつい目が見えていると「ここ」「あの」「そっち」といった説明をしてしまいがちですが、全盲の方には見えず理解ができないため気をつけるべきポイントです。

目の見える同士とはいえ、擬似的に全盲の方になりきってiPadを操作することは、いろいろな気づきを体験できる機会だと思っています。

講座の後半では視覚・聴覚障害以外のアクセシビリティ機能やApple Watchなどの紹介もしました。

第2期も来週がいよいよ最終回。受講者の皆さんにはベストを尽くして最後まで学びの多い機会にしてもらいたいと思っています。

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