「障害者の方が仕事で活用できるICT技術を身につける講座」第1期7回の様子がNHKで放送されました

聴覚障害のある方を対象に青森市で開講してきた「障害者の方が仕事で活用できるICT技術を身につける講座」第1期は、2021年8月5日に最終第7回を終え終了しました。

最終回は外部から企業の方をお招きし、受講者の皆さんが発表を行うマッチング交流会を行いました。

受講生の皆さんは、これまでに学んだプレゼンテーションアプリ「Keynote(キーノート)」と、動画編集アプリ「iMovie(アイムービー)」を使い、一人5分程度で「私の強み」をテーマに発表。

実は「強み」という言葉は手話で説明がしにくいそうで、その意味や定義を受講者の皆さんに理解してもらうところから発表の準備を進めました。

発表内容は事前に私の方で確認することはなく、各自が準備したスライドや動画を、ノーチェックノー校正で発表していただきました。

受講者さんそれぞれに写真や動画を駆使していて、自分の説明したいことについてとてもわかりやすく、ユニークな表現が随所に見られました。

私から受講者さんへのKeynoteとiMovieに関する説明は、実質各1コマ(2時間)+αくらいしか時間がありませんでした。しかし受講者さん自身でそれぞれのアプリを深堀りし、私が説明しなかった使い方で発表を行っているのを見て本当に驚かされました。

正直ここまで完成度が高く、さまざまな機能や表現を駆使した発表が行えるとは予想していなかったです。私からの短い説明を、よくここまでそれぞれに膨らませて発表してくださったな〜と感心しました。

企業さんも3社来ていただき、受講者さんの発表に対して素敵な感想や的確なアドバイスをフィードバックしていただきました。お忙しい中をありがとうございました。

当日はNHK青森さんとデーリー東北さんが取材してくださり、NHKさんでは昨日8月6日の夕方のニュースで取り上げていただきました。ニュースの動画は一定期間、以下のページで閲覧できます。

聴覚障害者の活躍の場広げる IT技術活用へ講習会|NHK 青森県のニュース

今年度から始まったまったく新しい講座の1回目ということで、毎週試行錯誤しながらの運営でしたが、総じてとても良い講座になったのではと感じています。

受講生となってくださった聾の皆さんの積極的な姿勢はもちろん、講座の運営を手伝ってくれた若い世代の方々や企業の皆さん、県ろうあ協会さんや手話通訳の皆様、講座を企画・支援してくださった青森県庁新産業創造課の皆様のおかげです。講座は来週から第3期が黒石市で始まりますが、まずは一つ目が一段落ということでホッとしました。ありがとうございました。

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